こんにちは、ノマド旅のShotaです。
会社員を辞め、カップルでYoutubeをやりながら東南アジアを旅しています。
「カンボジアの外資依存について」、実際に1ヶ月間カンボジアに滞在してみて感じたことをまとめました。
1ヶ月で全てわかったつもりになっているわけではないので、そこはご理解いただけたらと思います。
カンボジアは海外資本100%で会社を作れる
カンボジアは、外資規制が比較的緩やかで、100%海外資本でも会社を設立できます。
同じような国は、UAE、シンガポール、べトナム、フィリピン、インドネシアなど。
それぞれ国ごとの規制は異なりますが、ざっとこんな感じ。
UAEとシンガポールは、インフラ整備と外資を流入させた経済成長の2つに力を入れ、国として大きく発展しました。
ベトナム・フィリピン・インドネシアは、都市部と地方には格差があるものの、
それぞれ自国の内需とインフラ強化を進め、高い経済成長率を維持しています。
以上の国々と比べると、カンボジアはインフラ・内需のある経済成長が足りないように感じます。
建物が建ち続ける都市部
カンボジア国内でインフラ整備を進めていますが、地方と都市部の格差が開いているのが現状。
シェムリアップやプノンペンでは整備が進んでいますが、地方の道路や下水道、ゴミ処理に関しては未整備。
おそらく、過去の内戦により、国内のインフラが破壊されたダメージが大きかったのでしょう。
しかし、そこで1つ気になることがあります。
それは、「国内のインフラが整っていないにも関わらず、都市部(特にプノンペン周辺)では、外国人向けの住宅街や外資企業のオフィスビルの開発が至る所で進んでいる」こと。
そして、その建設会社は“外資企業“。
経済発展する国は、内需・外需のバランスが取れた経済的成長に加え、
インフラ(交通、エネルギー、教育などの社会基盤など)も一緒に整備されることが理想だと思います。
しかし、今はインフラが未整備なのに、外資に頼った経済成長が先行していて、まるで「土台のない家」を建てているようだと感じました。
海外資本、特に中国資本が多い
先ほど言及した通り、首都プノンペンでは“外資企業“による開発が進んでいます。その“外資企業“の多くが中国企業。
カンボジアは公的事業の多くを中国からの融資で行っているので、対中債務の割合が多いそうです。
決して「中国企業だから〇〇」と言いたいわけではありませんが、ミャンマーで起きた地震によって倒壊したバンコクのビルといい、
耐久性の問題や、新興国と中国の間で起こる債務問題など、ネガティブな印象を感じてしまいます。
実際、スリランカの港では、中国への借金返済ができなくなり、管理権を実質的に握られてしまう、という事案も起きているそうです。
しかし、その一方で、中国資本の流入によって雇用が生まれ、インフラ整備が進んだ面もあり、否定しきれない部分もあります。
カンポットを訪れて知ったシアヌークビルの現状
カンボジア南部に位置するシアヌークビルは、近年急速に発展を遂げ、第2のマカオとも呼ばれています。
1990年代は、欧米のバックパッカーに人気でしたが、今は中国企業に大人気で、高層ビルが立ち並び、不動産価格が上昇し続けています。
シアヌークビルからカンポットに移り住んだという欧米人と話をしましたが、
「かつては海沿いのリゾートとして人気だったけど、中国企業が入ってきたことによって、カジノやホテルの開発が急速に進み、すっかり別の街になった」
と話していました。
外資企業の流入によって経済発展するケースは多いのですが、
急速な開発による債務不履行や不動産バブルの崩壊、需要と供給の崩れによる廃墟化などのリスクについては、議論の余地があります。
それでもカンボジアの未来は楽しみ
ここまで色々と、カンボジアを訪れて感じたことを書いてきました。
実際、カンボジアの将来への不安を感じる部分が多かったのですが、それと同時に、希望を感じる部分もありました。
それは、「若い世代の意識」です。
首都プノンペン、アンコールワットの街シェムリアップでは、英語を喋れる若者が多く、自分でお店を持つ人も多く見かけました。
滞在中の国際女性デーには、多くのカンボジア人の若者と外国人が交流し、エネルギーに満ち溢れていました。
そういった若い世代による「生きる力」が、未来を切り開く原動力になるはずです。少なくとも私はそう感じます。
カンボジアにはどんな未来が待っているのか非常に楽しみです。